40年前にグッドデザイン賞を獲得したフライリール

フライフィッシングという釣りがあります。
若かりし頃のブラッド・ピットが主演の「リバーランズスルーイット」で注目された、
ロッド(竿)を鞭のように振りながら、
ライン(糸)の先に付けたフライ(毛針)を飛ばすあの釣りです。
起源は英国。貴族がたしなむ格調高い紳士のスポーツ・フィッシングです。

株式会社スミスさんは、このタックル(道具)を
創業当時、およそ半世紀も前から輸入していました。
そのうち自社でも優れたリールを作りたくなり、
海外の有名フライフィッシャー達に試作品を送りつけ、
意見を集い、ニーズを拾い、完成させたのがこのマリエット・フライリールでした。
構造、デザイン、品質、いずれも海外で高評価を得ることになり、
いくつかの賞を獲得したとのことです。

残念ながらこのフライフィッシング、今の日本ではユーザーが減っています。
道具が高価だったり、キャスティング(投げる)技術が難しかったり、
決して手を出しやすいとは言えな釣りだからでしょう。

この雑誌広告はつり人社の「FlyFisher 30 Years」というムック本用に作りました。
カメラマンは福原毅氏。この方もフライフィッシングをたしなみます。
国内初のフライフィッシング商業誌が創刊30周年。
マリエット・フライリールがデビュー40周年。
末永く続いて欲しいものです。

http://www.smith.jp/