カタログの役割

メーカーの商品カタログ、その役割とは。

近年は、写真を同じアングルで撮影して費用を抑え、
紙面では小さめに扱うことでページ数を抑えたり、
印刷用紙を薄くして印刷コストを下げたりと、
制作費用を抑えるケースが見受けられます。

多くのユーザーはウェブで商品検索するのだから、
従来型のカタログを印刷するのは無駄ではないだろうか。
しかし全く印刷しないのも営業上不便かも知れないので、
なるべくコストを抑えた簡易的なものを制作すれば間に合うだろう。

こんなお話をいくつかお聞きして、商品の性質によってはそれも正論、
私はそう思っています。たとえば、パーツのようなものだったら、
素早く検索できる方が便利ですから、
分厚いカタログよりもデジタルに軍配が上がるでしょう。

ただ、カタログによってユーザーに好感をもたらす商品も少なくありません。
それは、『所有する喜び』を与えてくれる商品です。
それをユーザーが手にしたときのイメージや、
その商品が重ねてきた歴史、哲学など、
情報によってさらなる魅力を引き出せる商品です。
このような商品のカタログで手を抜くのは、
商品の魅力を低下させることに繋がりかねません。
カタログも含め、些細なツールがブランディングの重要な役割を担っています。

写真は「株式会社スミス」という、2020年に50周年を迎える、
老舗の釣具メーカーのカタログです。

http://www.smith.jp/

創業時は著名なクリエーター達がカタログ制作を担当しており、
ルアーフィッシング・フライフィッシングの世界に、
大きな影響を与えていました。

私がこのカタログを担当させていただけるのは、とても光栄なことです。
2018年版で4期目。当時のようなブランド力を構築できるよう奮闘中です。